当センターで使用している投影機は、コニカミノルタプラネタリウム(株)製プラネタリウムMS-8 LEDです。
昭和46年1月に、アメリカニューアークミュージアム(ニュージャージー州)に納入されたのをかわきりに、国内では同年11月に高田学苑高校(三重県)に3号機が納入されました。当センターのプラネタリウムは昭和49年3月に15番目として納入され、平成6年までに国内外の施設や学校に50台が納入されました。現在国内で稼働しているMS-8は14台あり、当センターのプラネタリウムは5番目に古い歴史のあるプラネタリウムです。
プラネタリムの操作は、北側にあるコンソールから行い、直径8mの天井ドームに投影しています。このプラネタリウムは、月の満ち欠けや各天体の日周運動、太陽と月・惑星の年周運動が可能なため、小学校の天文学習にも利用できます。最近のプラネタリウム投影機はコンピューター制御が主流ですが、このプラネタリウムは手動で操作しますので、観察したい星空を自由に選択できるため、解説に合わせて投影することが可能です。
当初、恒星用の光源は白熱電球を採用していましたが、当センターのMS-8は平成31年3月にオーバーホールを行い、すべての光源をLED化した初めての機器です。LED化したことで、星空がよりきれいに映しだされるようになりました。
令和3年9月、山口県山陽小野田市の青年の家(天文館)にある「プラネタリウムMS-10」(昭和41年製、MS-8と兄弟機種)が、科学技術の発達史上で重要な成果を示す資料として国立科学博物館で定めている「重要科学技術史資料(愛称:未来技術遺産)」に登録されました。
当センターでは、これからも宇宙に興味を持ち、科学技術の発展を担う子どもが増えるよう「プラネタリウムMS-8 LED」を活用していきます。